長い間放置された「空き家」空き家を放置した際のリスクとは?
人が住まなくなった家は空き家になり、長期間空き家になったままの家もあります。
管理しない空き家は、長い間人が訪れず、不衛生になることがあり、犯罪に使われるリスクが高いです。
この記事では、空き家を放置するとどんなリスクがあるのかご紹介します。
空き家を放置すると衛生面でのリスクが高まる
放置した空き家は、室内と屋外で衛生面が悪くなっていきます。
<庭で発生する衛生面のリスク>
屋外では庭があると庭に雑草が生えていき、背の高い雑草や木が生える場合もあります。
草木が生えると、近隣にまで伸びていき、隣人に迷惑や精神的な苦痛を与えます。
雑草が生い茂った庭には虫が発生するので、その虫が近所に害を与えることもあります。
道路にまで雑草や木が伸びれば、道を車や人が往来するのに邪魔になります。
<屋内で発生する衛生面のリスク>
人が住まなくても、部屋は埃やごみが溜まっていきます。
放置した空き家の部屋は、掃除しないので汚れていきます。
床や棚には埃が溜まっていき、壁や室内の設備は劣化していき壊れやすい状態になります。
・キッチンや風呂場、トイレなどのサビや腐食
・水道管の劣化
・壁の損傷
・木の腐食
カビの繁殖が進めば、かび臭くなり悪臭が発生するでしょう。
設備や木材の老朽化が進むと、倒壊のリスクが高まります。
家が倒壊しなくとも、屋根瓦が落ちることや外壁や塀が崩れることもあり、隣家にぶつかり隣家の一部を破損するかもしれません。
壊れた建物が隣人にぶつかり怪我をさせれば、損害賠償を請求されることもあります。
空き家は犯罪に使われやすい!実際に発生した犯罪例
空き家は犯罪に使われることがあります。
人が住んでいる家に比べると空き家は目立ちにくく、犯行を考えている人のターゲットになるのです。
・大麻製造
空き家を大麻の栽培場所として使う方がいます。
栽培した大麻の様子を見るために時々だけ空き家に出入りし、大麻を育てていくのです。
大量に大麻を栽培すると強い香りを発生させるので、近所の方の通報で栽培が発覚することがあります。
または、空き家でぼやがあり発覚したケースもあります。
・空き家で違法販売
不正に入手したクレジットカードを、空き家で販売するという事件が起こっています。
空き家は人目につきにくいので、違法なものを販売する場所としても使われるのです。
クレジットカード以外にも、パソコンやデジカメなどを不正に入手し空き家で販売するケースもあります。
・死体遺棄
そこに済んでいた人が死亡し、一緒に住んでいる親族がなくなった方を袋に入れて隠すなどして、死体遺棄するような事件も発生します。
空き家に遺棄された死体はなかなか目につかず、長い間発見されません。
見つかると、死後10年以上経っているケースも多々あります。
まとめ
空き家を放置すると、家が汚れていき建材が劣化し、近隣に迷惑をかけます。
放置している空き家は汚れて劣化していくばかりではなく、犯罪に使われることもあります。
空き家により近隣に迷惑をかけたときや、犯罪に使われると家の所有者の責任を問われます。
場合によっては賠償問題となることもあり、空き家は定期的に訪れて清掃するなどして管理してください。