不動産の売却を開始したけど、なかなか買い手がつかないことがあります。
売れない理由は様々ですが、売却が長期化すると希望価格では売りにくくなるなどのデメリットが発生します。
売却が長期化することは、売り主にとってはマイナス面が多いです。
この記事では、不動産売却が長期化したときにどのようなことが起きるかをご紹介します。
不動産売却が長引くと売値が値下がりする
不動産を売りに出しても長い時間買い手が見つからないとなれば、物件の売却額の値下げを行います。
中古物件は時間が経つほど建材や設備が劣化するために、資産価値が下がり売却額も値下げします。
新築物件を売るときでも、1年経つと中古物件扱いになるために、中古物件としての価格として値下げするのです。
不動産を売りに出してから、販売活動を行うと3ヶ月で市場に物件情報が行き渡ります。
3ヶ月経っても売れないとなれば、価格に問題があると考えて、販売価格を見直すことが必要です。
例えば2,300万円で売りに出した物件は、時間の経過と共に以下のように成約価格が変化します。
・販売開始から1ヶ月後に成約 : 2,217万円
・販売開始から3ヶ月後に成約 : 2,289万円
・販売開始から6ヶ月後に成約 : 2,170万円
・販売開始から12ヶ月後に成約 : 2,096万円
3ヶ月か4ヶ月経過すると、販売開始の売り出し価格よりも1割ほど値下げした成約価格になります。
これが11ヶ月後や12ヶ月後だと、2割程度の値下げ価格での成約です。
不動産売却が長引くと問い合わせが少なくなる
不動産を販売開始した直後は、物件の情報の鮮度が高いために、問い合わせが多く購入希望者が見つかりやすいです。
不動産は、時間が経っても変えることのできない情報があります。
・所在地
・立地条件
・築年数
・間取り
このような変えることのできない情報は、時間と共に情報の鮮度が落ち、物件を売れにくくするのに影響します。
リフォームで間取りを変えることは可能ですが、売れやすくするという意味ではリスクが伴います。
販売が長引くと物件に対する問い合わせが減少し、売り主は販売希望価格で売りにくくなります。
物件の購入希望者は、長い間売れていないので価格交渉できるだろうと考えて値引き交渉します。
売り主としても、値下げしても売れればよいと考える人がいるので、値引き交渉に応じます。
長く売れない物件は、購入希望者としては、他の人に買われるので急いで購入しないといけないという心理が薄れます。
まとめ
販売開始から時間が経ち長く売れない物件は、成約価格が下がるリスクが高いです。
売れないから値下げして売れるようにしようということと、購入希望者の値引き交渉により成約価格が下がるのです。
販売してから早く物件を売るためには、適切な売値を設定し、積極的に販売活動をしてくれる不動産会社を探すことです。