親の財産を何人かで相続するケースはよくあります。
しかし、現金のようにはっきりと分けることができない土地の場合は、どうなるのでしょうか。
一つの土地を複数人で分ける場合は、「分筆」をおこないます。
そこで今回は、一部の土地を売却する場合の分筆の方法や、知っておくべき注意点について解説します。
一部の土地を売却するための分筆の方法とは?
土地は所有者を明確にするために、登記簿に登録されます。
分筆とは、一つの土地を複数人で分けて登記簿に登録することで、見た目は一つでも、登記簿上は個別の土地になるわけです。
分筆をおこなえば、一部の土地を売却したり、好きな用途に使ったりできるようになりますよ。
分筆の方法
●書類調査
●隣地の所有者や役所の立ち会いのもと境界を確認
●境界を確定するための測量
●分筆の案を作成
●境界標の設置
●登法務局へ登記申請する
申請書を提出したあとは1週間ほどで手続きが完了しますが、隣地の所有者の立ち会いがスムーズにできなかったり、測量に時間がかかったりと、申請までに1か月ほどかかるのが一般的です。
また分筆のための測量や書類の作成は個人では難しいので、土地家屋調査士など専門家に依頼しましょう。
一部の土地を売却する際の法定相続分の持ち分割合について
分筆する際にトラブルに発展しやすいのが、法定相続分の持ち分割合です。
法定相続分とは、各相続人の取り分として法律上定められた割合のことで、そのうちの一人分が「持ち分」です。
土地の広さを持ち分割合で分けるのではなく、土地の評価額が持ち分割合に沿うように分ける必要があります。
たとえば広い土地で道路に面している部分と、道路から離れた奥とでは、売却する際の価格に違いが出てしまいます。
単に面積を持ち分割合で分けることのないように、注意しましょう。
一部の土地を売却する際に知っておくべき注意点とは?
一部の土地を売却する際には、次のような注意点を知っておいてください。
●土地の形を考える
●接道義務
まず土地を複数人で分ける際に、全員がきれいな形の土地に分けられればよいですが、たとえば極端に間口が狭くなったり、いびつな形になったりして、使いづらくなる可能性があります。
また道路から離れた部分は接道義務を満たせないため、住宅を建てられません。
このような土地は用途が限られますし、売却も難しいので、どのように分けるかはしっかりと相談して決める必要がありますよ。
まとめ
一部の土地を売却するためには、分筆をおこない、所有者を明確にしておかなければなりません。
どのように分けるかは、簡単に決まらないケースが多いでしょうし、登記にも時間がかかります。
相続を控えている方や、分筆を考えている方は、早めに準備を始めるとよいかもしれませんね。
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