「任意売却をしても自己破産もせざるを得ない」という状況にある方の場合、自己破産は任意売却の前か後か、どのタイミングでやればよいのでしょうか?
今回はそれについての回答をしたうえで、そのざっとした流れについても解説します。
自己破産のタイミングは任意売却の前か後か?いつがよい?
任意売却しても自己破産もせざるを得ないという状況の方の悩みどころが「自己破産のタイミングをいつにすればよいか」ということです。
任意売却の前に自己破産するか、それとも任意売却の後に自己破産するか。
結論としては、任意売却の後に自己破産するというやり方のほうがおすすめです。
その大きな理由は2つあります。
まず1つは「任意売却をすれば自己破産しなくても何とかなる」というケースも意外と少なくない、ということ。
借金が住宅ローンだけであった場合は特にこの傾向が強いです。
任意売却後にももちろん売却代金と相殺しきれなかった分の債務は残るものの、その返済額はあまり生活の負担にならない金額が設定されるので、「これなら返していけるかも」となる人も少なくないのです。
そして、任意売却後というタイミングでの自己破産をおすすめする理由はもう1つあります。
それは、任意売却前の自己破産と比べて、手続きが格段に楽になること。
任意売却前だと「財産となる不動産を所有している」ということで、裁判所から選任された「破産管財人」が本人に代わって財産の処分や換金・債権者への分配をする管財事件として扱われ、手続きに時間も手間もかかります。
任意売却後の自己破産なら財産となる不動産がもうないので管財事件になりにくく、この場合は破産管財人がつく理由もないため、手続きの時間も手間も管財事件と比べるとずっと短く楽になるのです。
任意売却後のタイミングで自己破産をする際の大まかな流れ
任意売却後というタイミングで自己破産する際の大まかな流れは以下のようになります。
1.住宅ローンを滞納し、金融機関から督促が来る
2.任意売却の取扱いも得意とする不動産業者に相談し、査定をしてもらう
3.価格査定とローン残高を確認し、ローン残高が査定を上回るオーバーローンになっているなら任意売却を選択(ローン残高が査定より少額のアンダーローン状態なら一般的な不動産売却ができる)
4.任意売却について金融機関から同意を得る
5.売却活動開始
6.売買契約が成立したら抵当権を抹消
7.自己破産の手続きに入るため、弁護士に依頼
あとは弁護士の指示どおりに自己破産手続きを進めていきましょう。
まとめ
今回は任意売却と自己破産について、自己破産のタイミングはいつがよいか、その理由も含めて解説したうえで、任意売却後の自己破産をするためのざっとした流れについても解説しました。
任意売却後も自己破産せざるを得ない可能性が高いという方は、ぜひご参考になさってください。
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