ZEHとは簡単に言うと省エネ性に優れた住宅のことを指します。
家という一生ものの大きな買い物をする上で、経済的で環境にも配慮された住宅を選択することは、長い期間快適に暮らすためにとても重要なポイントになります。
政府も積極的に導入も推奨しているZEH(ゼッチ)について、その定義やメリット・デメリットを解説していきます。
戸建て住宅の省エネルギー化へ!注目のZEHとは
ZEH(ゼッチ)とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略です。
これは高断熱・高気密の住宅を建設することに加えて、省エネ設備を採用して、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロになることを目指した住宅を意味しています。
ZEHの主なポイントは下記になります。
●断熱性:Ua値0.4~0.6
これは地域によって基準が異なります。
●省エネ:省エネ設備を利用して使用エネルギーを20%以上カット
エコキュートやエネファームなどの省エネ給湯器、LED照明、高性能エアコンなどを採用することにより省エネ性が高めることができます。
もう1点重要なポイントとして、エネルギーを管理するシステムの導入が必須となっている点が挙げられます。
これはHEMS(ヘムス)と呼ばれ、使用電力の可視化を可能にする設備で、消費電力と創エネのどちらが上回っているかをリアルタイムで確認することが可能です。
戸建て購入者がZEHを導入するメリットとデメリット
ZEH導入のメリットには、ランニングコスト低減が挙げられます。
年間でのエネルギー消費量の収支がゼロになるため、月々のランニングコストを大幅に下げることが可能です。
ZEHと一般的な戸建ての光熱費の差は年間で15~20万円になるとも言われています。
他にも住環境の快適さ向上が考えられます。
断熱性が高まることにより冷暖房を使用する頻度が減るため、エアコンの風や暖房の乾燥に悩まれている方にとっては、生活環境の快適性向上を望むことができるでしょう。
また、戸建ての資産価値が上がることも挙げられます。
高断熱・高気密という高性能であることに加えて耐久性も高いため、資産価値が上がる傾向にあるのです。
一方、デメリットは初期費用増加が考えられます。
太陽光パネルを搭載するということは当然その分の費用が建築費用に上乗せされます。
政府からのZEH補助金を受けることができる可能性はありますが、抽選方式で件数に限りがあるため、必ず受けられるとは限りません。
そして、太陽光発電のメンテナンス費用がかかることが挙げられます。
定期点検をおこなうと1回あたり10万円以上かかると言われているので、その点も理解する必要があるでしょう。
まとめ
ここまでZEHについて解説してきましたが、注意点をまとめると以下のようになります。
●光熱費削減というコストメリットは大きいが、初期費用とメンテナンスコストを加味して検討すべきである
●資産価値や住環境の快適さは向上される可能性が高いが、希望のデザインを実現しづらいリスクがある
以上のことを踏まえて、戸建てを検討されている方はZEHを導入するべきか後悔のないように慎重に検討しましょう。
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