近年、国内では少子高齢化や核家族化が進み、生まれ育った自宅が空き家になるケースが増えています。
そのため、実家じまいを検討する方も多く、各家庭ではさまざまな取り決めが必要です。
今回は実家じまいとはどのようなものか、事前準備や処分方法についてご紹介します。
実家じまいとは
実家じまいとは、空き家になった自宅を売却したり手頃のマンションや高齢者住宅に住み替えたりすることです。
将来を考え実家じまいをおこなえば、自身が亡くなった後で子どもに迷惑をかけずにすみます。
とくに、築年数が古い住宅を受け継ぐとメンテナンスの手間や費用がかかり、固定資産税の支払いも続くため、子ども世代の負担となってしまうでしょう。
実家じまいをおこなえば、利益の一部を遺品整理や葬式代などにも充てられます。
また、自分たちの老後生活を快適にするのも、実家じまいをおこなう理由の一つです。
古い住宅ではバリアフリーに対応していないことが多いため、安全を考えて手頃なマンションに住み替える方も増えています。
実家じまいでおこなっておくと良い事前準備
実家じまいを検討しているなら、将来的に実家を継ぐのか畳むのか、家族の意思を確認しておきましょう。
親の意見を押し付けられないよう、子どもの立場として正直な意見を伝える必要があります。
それぞれの立場で話し合いを進め、納得のいく形を決めましょう。
また、親の財産がどのくらいあるのか把握しておく必要もあります。
預貯金だけでなく、山林や農地など不動産を持っているケースも少なくないため、事前に確認しておきましょう。
そして、親がどのような老後を送りたいのかわかると、最適な住み替え先を見つけられるはずです。
親に終活をすすめてみるのも、スムーズに実家じまいをおこなう方法の一つでしょう。
実家じまいの処分方法とは
実家を処分するには、建物を残したまま売却する方法と、解体して売却する方法があります。
建物が建ったままの状態で売却するなら、残された荷物を処分しなければならないため、片付けの計画を立てましょう。
荷物ごとに処分方法が異なるため、片付けの順番や費用を明確にしておくことが大切です。
更地で売却する際には、解体費用が木造なら1坪あたり2万円～3万円前後、鉄筋なら3万円～5万円ほどかかるため、予算に組み込んでおきましょう。
まとめ
実家じまいをおこなうと、残された遺族に迷惑をかける心配がなくなります。
売却のタイミングを慎重に選び、スムーズに売却できるようしっかり計画しておきましょう。
そのためにも家族で事前準備をおこない、何を優先するのか決めておくことをおすすめします。
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