「戸建て住宅の購入・建築を検討しているけど、キッチンにはとことんこだわりたい!」「購入後も自分の気に入るようにDIYなどでプチリフォームしていきたい!」という人は、戸建て住宅のキッチンに大きく関わる「火気使用室の内装制限緩和」について知っておく必要があります。
今回は、まず火気使用室とは何かということと、内装制限緩和の概要やメリットについて解説します。
そもそも火気使用室とは?内装制限緩和がどう関わってくる?
さて、まずは火気使用室とは何かについて解説しましょう。
火気使用室とは、コンロなどの加熱調理器具が設置されている設備のこと。
つまり一般的な住宅におけるキッチン=火気使用室という解釈になります。
そして、火気使用室の内装制限緩和とは何かというと、ごく簡単にいえば「戸建ての火気使用室の下地や内装のすべてを不燃材料にする必要はないですよ」というものです。
実はかつて、火気使用室つまりキッチンは下地や内装すべてを特定不燃材料および準不燃材以上にすることが求められていましたが、2009年4月にその緩和が告示され、5月から適用されました。
この内装制限緩和の詳しい内容を記述すると、それだけでかなり長くなってしまいますので今回は割愛しますが、要はこの内装制限緩和によって「戸建ての火気使用室の中で、下地や内装を特定不燃材料や準不燃材以上の指定された材料ではなく難燃材料にしてもOKとなる部分も出た」という感じです。
そして、この火気使用室の内装制限緩和はあくまで戸建て住宅に対する緩和であって、集合住宅は制限緩和の対象外です。
つまり戸建て購入者にとって、この内装制限緩和は「戸建てならではの特権」ともいえるわけです。
戸建ての火気使用室の内装制限緩和にはどんなメリットがあるのか?
戸建ての火気使用室の内装制限緩和においてどんなメリットが生まれたのかというと、やはりこれは「火気使用室=キッチンの内装デザインなどの自由度が高まった」という点につきます。
一定の範囲内は特定不燃材料や準不燃材以上の指定された材料を使う必要があるものの、それ以外の部分で使える材料の選択肢の幅が広がったので、その分デザインの自由度も高まったのです。
ただし、内装制限緩和があったというものの、一定の範囲内は今も特定不燃材料や準不燃材以上の指定された材料を使うことが必須条件です。
プロに設計やリフォームをおまかせするならいいですが、DIYで自分の好みにキッチンをリフォームしたいと考えるのであれば、内装制限緩和の内容についてきちんと調べて制限違反をしないようくれぐれも注意しましょう。
まとめ
2009年に戸建て住宅にのみ適用された「火気使用室の内装制限緩和」は、キッチンの下地や内装の選択肢の自由度を高められるメリットがある嬉しい緩和です。
しかし、緩和があったとはいえ、今も「特定不燃材料や準不燃材以上の指定された材料の使用が必須」な範囲もあるので、キッチンをDIYでリフォームする場合はくれぐれも注意しましょう。
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