みなさんは「家歴書(かれきしょ)」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
この家歴書は、これからの中古住宅にとって必需品ともいえるもの。
きちんと残すことによって、住まいの資産価値を左右するといわれています。
今回は、まだあまりなじみのない家歴書について、詳しく解説していきます。
不動産を売却する予定のある方は、ぜひチェックしてくださいね。
家歴書とは「住まいのカルテ」!不動産売却でも重要なその中身とは?
では、家歴書とは一体どのようなものをさすのでしょう。
家歴書は「住宅履歴書」「家カルテ」とも呼ばれる、住まいの記録を集めて保存したもの。
これを見ると、建物がどのように作られたか、どんなメンテナンスをしてきたかがすべてわかるようになっています。
建物がどのように作られたか把握するには、以下のような書類が揃っているといいでしょう。
●住宅設計図書
●施工記録
●契約書類
●調査評価書
●維持管理記録
リフォームなどメンテナンスの記録については、時系列に沿って細かい情報を書き残していくのがおすすめ。
フォーマットは、インターネットで検索すればたくさん出てきます。
概要・工期・リフォームの理由・場所・工事内容・施工者などを、できるだけ詳しく記載しましょう。
このとき、リフォームの内容がわかる書類や図面、写真なども一緒に残しておくと便利です。
不動産売却における家歴書を残すメリット
では、家歴書を残すことによって、どんなメリットが得られるのでしょうか。
メンテナンスの適切なタイミングがわかる
家のリフォームやメンテナンスは、劣化や不具合が起きたときに場当たり的に対応することが多いもの。
そのため数年経つと、いつどこを修繕したのか・どの業者に依頼したかもあいまいになってしまいがちです。
もし家歴書があれば、今までの状況を一目で確認することが可能。
メンテナンスやリフォームの適切な時期を把握できるので、計画的に進めることができます。
家の売買をおこなう際に有利になる
今までの中古住宅は、経年数によって一律に減価評価されていました。
どんなにメンテナンスをして良好な状態を保っていても、20~25年で資産価値はゼロになります。
そのため、市場にはいい状態の中古住宅が増えないという悪循環に陥っていたのです。
しかし、2009年に「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」を施行。
長寿命な家を「長期優良住宅」と認定する制度ができました。
適切に管理・メンテナンスされたという記録が残っていることは、家の資産価値を高めることに繋がります。
良好な中古住宅を流通させる動きは、今後ますます加速するでしょう。
不動産を売却する予定があるならば、取り組むべきといえます。
まとめ
大切な住まいで長く暮らすためにも、資産価値を高めて売却を有利に進めるためにも、家歴書が大きな役割を果たしてくれることをお伝えしました。
書類を揃えることやメンテナンスの記録を残すことを、面倒と感じる方も多いことでしょう。
しかし、長期的には大きなメリットが得られるのもまた事実。
持ち家にお住まいの方は、ぜひ早めに取り組んでみてくださいね。
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