ウォーターフロントの高層タワーマンションは人気が高く、憧れている方もいるでしょう。
ところで、高層住宅の建築を誘導するよう高層住居誘導地区の制度があるのをご存じでしょうか。
この記事では、高層住居誘導地区とは何かのほか、制度が導入された経緯や指定されている事例をご紹介するので、土地の売買を検討中の方はお役立てください。
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高層住居誘導地区とは
高層住居誘導地区とは、職住近接で利便性が高い環境を創出し、大都市における住宅確保に向けて高層住宅の建築を誘導するよう指定する地区をいいます。
指定を受けるには、土地利用を定める都市計画において、第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、近隣商業地域、準工業地域等の混在系の用途地域に指定されているのが前提です。
また、あらかじめ容積率が400%か500%に定められている地域でなければ指定できません。
なお、容積率の最高限度や建ぺい率の最高限度、敷地面積の最低限度に関する制限があり、たとえば敷地面積の最低限度により小さい建物が建つのを防ぐ効果が見込めます。
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高層住居誘導地区の制度が導入された経緯
昭和50年代以降、郊外に暮らし始める方が増加し、都心では居住者が減るドーナツ化現象がみられるようになりました。
都心の人口は1996年まで減少傾向をたどり、夜間人口の減少による治安の悪化やコミュニティの崩壊などの社会問題が起こりました。
また、児童数の減少に伴い学校の統廃合が必要になるなど、さまざまな対策が求められていた経緯があり、高層住居誘導地区の制度が1997年に導入されたのです。
なお、高層住居誘導地区は利便性が高く都心での暮らしを希望する方に人気があるため、地区内の土地の評価額は高くなっているでしょう。
一方で、この制度は都心へ人口を呼び戻すための施策であり、現在は都心回帰が進むとともに一極集中が問題となっているため、実情とあっていないとも考えられています。
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高層住居誘導地区に指定されている土地の事例
指定を受けているのは、東京都港区の芝浦アイランドと、東京都江東区の東雲キャナルコートの2例だけです。
芝浦アイランドは港区芝浦4丁目における再開発地区の愛称で、平成11年に全国で初めて高層住居誘導地区の指定を受けました。
ここは4つの街区を構成しており、賃貸物件棟2棟と分譲棟2棟の超高層マンションが建設されています。
また、東雲キャナルコートは江東区東雲1丁目における再開発事業の愛称で、地区内に8つの高層マンションが建設され、中央に東雲キャナルコートCODANがあります。
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まとめ
高層住居誘導地区に指定されている土地の事例は、記事でご紹介した2つだけです。
この制度は、都心へ人口を呼び戻すための施策なので、現在の実情とあっていないともいわれています。
このため、今後、新たに指定となる地域は生まれない可能性が高いかもしれません。
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